社会の窓際から

暇を謳歌したい。

ニートによる議員評価サイト運営の提案

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 我が自称先進国日本には自宅警備員という言葉があるそうで、その言葉は学校にも行かず仕事もしていないニートあるいは無業者を揶揄する言葉であったりポジティブに捉え直す言葉であったりするのだろうが、かくいうおれも学校に行っておらず、働いてもいないので自宅警備員ということになるのだけれど、実際に高齢で認知症持ちの祖母の専属警備員として自宅でみかんを食べていると、自宅警備員の重要性はあながち馬鹿にできないなー、と思うことがある。

 

 我が自称先進国日本は未だにかつてのバブル期の幻想に囚われて更なる経済成長を目指している。それに伴い、モノもサービスもすでに十二分に出揃っている今日においても、各企業は権謀術数を講じて無理矢理モノやサービスを売りつけなければならない。不要なものを必要なものに見せかけて売り続けなければならない。そのために企業は拝金主義者の天才秀才たちを買収して策を練らせ、拝金主義者の好感度抜群の美男美女たちを囲い込み、人民を眩惑させ、金を奪いに来る。時間を奪いに来る。更なる経済成長という不毛で不可能な目標を押しつられた民衆は、目標を達成できないが故に焦り、不安を募らせる。そしてその不安に企業だけではなく新興宗教や自称専門家たちも付け込んできて、金を奪いに来る。時間を奪いに来る。そして、きゃつらの格好のターゲットは判断力の低下した高齢者なのである。

 

 我が家はここ3日間で婦人服買取の営業、冠婚葬祭の営業、新興宗教の勧誘に見舞われた。どれも祖母宛てのものだ。婦人服買取の場合は生前整理を口実として婦人服を糸口に貴金属を廉価で買い取り、それらを転売してぼろ儲けするつもりだろうし、冠婚葬祭の場合は無茶苦茶な契約を結ばせるつもりだろうし、新興宗教の場合は死の不安に付け込み法外な布施を要求するつもりだろう。どういった経路で我が家の情報が流れているのかはわからないが、先述の業界と高齢者との親和性を鑑みると、上記の三件は明らかに「この家には高齢女性が一人で住んでいる」ということを特定して営業を仕掛けに来ていた。その前提をぶち壊すかのごとく電話口あるいは玄関口に現れたのがおれという無職のぼんくらで、予想外の防壁に慌てふためいたきゃつらは一目散に退散していった。というように、自宅警備員の存在はあながち馬鹿にできないのである。

 

 仮におれが世間体の奴隷と成り果て、企業の捨て駒となり、屋外で朝から晩まで目を血眼にして金の奪い合いに狂奔していた場合、丸腰の祖母は魑魅魍魎たちに金をだまし取られ、その損失額はおれのペラペラの給料の数十倍にも及ぶことは容易に想像できる。というように、自宅警備員の存在はあながち馬鹿にできないのである。

 

 でもさー、家に誰かの助けが必要な人間がいる場合は確かに自宅警備員は重要かもしれないけどさー、そうじゃない場合はただの自称自宅警備員だろうが、バーロー、とコナン風のお叱りの声がかかるかもしれないが、そういう罵声はシカッティングすることにして、ここで自宅警備をする必要のない時間持ちの人々ができる重要な社会貢献活動を提案したい。それは地方議会に蔓延る痴呆議員たちの監視及び報告活動である。

 

 我々はアメリカ帝国の属国民であっても、ありがたいことに選挙権なるものを付与されている。よーし、このささやかな選挙権を行使して、どの候補者に投票してやろうかしらん、と意気込んでみても、候補者のことなど全く知らず、どういった人格の持ち主なのか、どの程度信用できる人物なのか、どのような公約を掲げた人物なのか、というかそもそも人なのかゴミなのか、というように大事なことを全く知らないままぶっつけ本番で投票に行くことは多々あると思う。・・・・・・おれだけかしらん。

 

 特に若者はそうだと思う。よくわからない人間に投票することは無意味だと思うから選挙に行かない。よくわからない理由で当選したよくわからない人たちがよくわからないことを話し合い、よくわからない物事をよくわからない内に進めているためよくわからなくなり、もう怒ったどぉ、もう選挙行かへんどぉ、となっているように思える。

 

 特に地方の政治はそうだと思う。なんなら新聞読めや、バーロー、ニュース見ろや、バーロー、と言う人たちもいるだろうが、若者は新聞やニュースに触れると老害のごとくに脳髄が腐れると本能的にわかっているため新聞やニュースは見ないし、そもそもニュースや新聞に各議員の議員としての人となりを具体的に知ることができるような情報は皆無である。それに若者はモンストで忙しいんだよ、バーロー。

 

 というような閉塞的な状況を打破するためには、地方議会の痴呆議員たちの監視役としてのニートの存在が重要になってくる。彼らは膨大な自由時間と人並み外れた情報収集能力、情報編纂能力を持ち合わせている。大手メディアは死んでいるため、当てにしてはいけない。

 

 議員の監視役としてニート先生がやるべきことは、自分が所属する自治体の地方議会に気ままに足を運び、各議員たちの議会での働きぶりを気ままに観察するだけだ。そして、きちんと記録も取る。遅刻や欠席の回数、発言回数、発言内容の濃度、居眠りの回数、待機中の態度、罵声の内容、罵声の回数、当選前と当選後の態度の変化の度合い、公約の内容、公約の進捗状況、不正の有無、目が死んでいないか、カツラを装着していないかなどを黙々と記録し続ける。帰りには気晴らしにゲオなんかに立ち寄ってDVDでも借りると良いだろう。そして、日々収集した各議員の記録を単純明快にサイトにまとめ、選挙前にSNSなどで拡散させる。サイトはプリントアウトしても見やすいように作り、ネットに疎い人もその情報を共有できるようにする。今度の立候補者の今までの働きぶりはこんな感じだから是非とも参考にして投票して下せぇ、みたいな感じで。

 

 そうすることにより、有権者がせっかくの投票権を無駄にする可能性を減らすことができる。漠然と投票するよりも遥かにましな状態になる。ポンコツ新人候補者に対しては打つ手はないが、少なくとも既存の無能議員の連続当選を防ぐことができれば良しとしようぜ。

 

 ヨーロッパのスポーツ紙が試合の度に選手を評価するように、地方政治においてもサルでもわかる各議員の評価制度が出来上がれば、誰がパラサイト議員なのかが一目瞭然になるため、何も発言しないポンコツ野郎を当選させるわけにはいかんぜよ、居眠りばかりしているポンコツ野郎を当選させるわけにはいかんぜよ、公約を実行するつもりのないポンコツ野郎を当選させるわけにはいかんぜよ、と義憤に駆り立てられて投票に出向いてくれる人も出てくるだろう。

 

 地方の自称大先生方はただただ議員だからという理由でサルのように威張り散らしているみたいだが、上記のことが実現すれば、きゃつらはニート先生の監視下に置かれることになる。これは実に痛快である。というより、民主主義社会においては、議員というのは人民の使い走りなのだから、本来のあり方に戻るだけなのだが、とにもかくにも痛快である。大手メディアがやると面白くないし、すぐに腐るのでやってはいけない。ニートがやるからこそ話題性が高まり、多くの人がサイトを訪れるようになり、投票率が上昇し、痴呆議会を浄化できる可能性が高まるのであーる。そして終いには、世間がニートに対して漠然と抱いているネガティブなイメージが木っ端微塵になるのであーる。とまではいかないかもしれないが、面白いし、社会貢献度は抜の群である。

 

 どうでしょうこの案。

 

 おれは祖母の介護で身動きが取れないため、より軽快な遊民階級の皆さん、どうでしょう。

 

 各地の暇人同士が結託してやってくれることを切に願う。

  

P.S.

対イノシシ用の柵を作らんといかんのう。